生体に良い影響をおよぼす善玉菌を代表とする生きた微生物を増やすこと。善玉菌を増やすことで健康状態を高める考え方がプロバイオティクスです。
年齢を経るごとに変化する腸内細菌は、中高年になると悪玉菌が増える傾向にあり、健康に悪影響をおよぼします。
≪プロバイオティクスの特徴≫
@十分に安全性が保証された細菌
A人の腸内細菌のひとつ
B胃液や胆汁などに耐え腸内まで届く
C腸内で増殖する
D明確な有用効果を発揮する
E食品等の形態で有用菌数を維持できる
F安価で容易に取り扱える
代表的なものとして、ビフィズス菌・乳酸菌・ラクトバチルス菌などがあり、口から摂取され生きたまま大腸まで到達し増殖できる菌のことを指します。
プロバイオティクス、いわゆる善玉菌は、食物繊維・オリゴ糖などのプレバイオティクス(善玉菌のエサ)を消化分解し身体に有益な細菌を生成します。
≪プロバイオティクスの効果≫
◎免疫系
感染症やガンを予防する働き、すなわち免疫力を高める作用が期待できます。
・炎症性大腸炎
・アレルギー発症
・動脈硬化症
・がん…etc.などの予防
◎免疫系以外
コレステロールの低下・血圧の低下・整腸作用などが期待できます。
・腸内菌に良い影響を与える
・腸内感染を防ぐ
・消化管の運動を高める
・免疫の働きを高める
・乳糖の消化性を高める
≪短鎖脂肪酸(有益な代謝物)の働き≫
短鎖脂肪酸は腸の運動を支配している神経系や平滑筋を活性化させ便通を改善させる働きがあります。
@カルシウムなど、ミネラルの吸収が促進されます。
A悪玉菌が生成する毒素や発がん物質を抑制します。
B悪玉菌の増殖を阻害し、代謝物であるアンモニア等を抑制しガスや便臭も改善されます。
Cプロバイオティクスが持っているタンパク質分解酵素に血圧を下げる働きがあります。
口から入った細菌は胃で胃酸により激減し、小腸や大腸で増殖します。
腸まで到達出来るのは1万分の1だと言われています。
胃や十二指腸は通過点であるのに対して、小腸や大腸は腸内細菌にとってエサが豊富な増える環境と言えるでしょう。
口から入ったプロバイオティクス(善玉菌)は約三週間滞在していると言われています。死んだ菌にも有益な成分のあることが証明されていますので摂取することに意味があります。
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