便というものは『臭くて当たり前』だと思っていませんか? もちろん多少の臭いはありますが、胃腸での滞留時間が短く食べた物が すぐに出てくる優秀な便は鼻を覆いたくなるようなキツイ臭いではなく、 炊きたての御飯のような匂いで(もしくは香ばしいような臭い) 消臭スプレーも不要です。では、なぜ便臭が酷くなるのでしょうか。
まずは食べ物をよく噛んでいない事が原因で起こる消化不良。 唾液の酵素が食べ物をきちんと分解しないまま、胃腸へ行ってしまうと 本来なら栄養として吸収されるはずのものが吸収されず腐敗しやすくなります。 また、ストレスが原因でペプシンという酵素が出すぎたり足りなかったりで 胃の調子が悪くなり、小腸の動きも鈍くしてしまうのです。
『便秘になる』=『便が腸で長時間滞留する』という状態に陥り 腐った食べ物がお腹の中で、どんどん悪臭を放つ物質になっているという悪循環。 あとは、腸内環境の悪化。善玉菌よりも悪玉菌が優勢になってしまっている腸では、 よく噛まずに消化不良を起こしている食べ物を分解し有害物質を作ってしまいます。 それが便臭が酷い原因となっているのです。
ストレスを溜めない様にするなんて、なかなかすぐに解決できる事ではありませんが 前述している3点については便臭だけでなく、便秘の原因でもあるのです。 便秘になれば便臭がキツくなるのは当たり前だということですね。 ただ、食べ物をよく噛むことや、腸内環境を整えることは自分自身の努力次第だと思います。
食べ物の種類や食べ方によって、便の臭いを強くしている可能性もありますし、 肉類を中心とした欧米食を摂り過ぎたり、早食いや暴飲暴食もできるだけ控えましょう。 しかしながら、腸の善玉菌は加齢により減っていく傾向らしいので ビフィズス菌などの乳酸菌を増やす為の知識を得ながら、 毎日の食生活で便臭を減らせるようにしたいものです。
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